本当の環境共存素材は?環境

以前、アパレル産業の実態としてバングラディッシュのゴミや汚水の問題を挙げたことがありました。

 

同じアパレル産業ですが、皮革産業も同じくひどい環境汚染の元を作っていて、首都ダッカなどは全くもって人の生活する場所とは思えません。

私たちは綺麗に仕上がった革のジャケットやコートしか見ていませんが、革は最初は動物から剥いだ毛のついたままの生皮です。

これを腐らないように塩漬けにして輸送します。

これが結構な匂いで慣れるまで大変ですが、この生皮を大きな樽に中で洗います。

Balanceの革は石灰乳に皮を漬けて不要物を取り除きます。

しかし、バングラディッシュの工場では薬品をふんだんに使っているようです。

 

 

 

これは、檜革を洗っているところ

 

写真だけ見るとバングラディッシュとあまり変わりませんが

 

匂いが違うでしょう。

 

この現場も確かに臭いんですがいわゆる自然物の腐敗臭のよ

 

うな匂いですが、バングラはツンとした嫌なケミカル臭がす

 

るんだと思います。

 

これは植物タンニンの入ったプールで、濃度を変えて順番にたくさん並んでいるんです。

洗った革を順番にタンニンに浸けてゆっくり1ヶ月くらいかけて鞣すのです。

バングラはこのタンニンを重金属のクロームなんかで鞣します。

クロームはタンニンと違って3倍から4倍の速さで鞣すことができるそうです。

その代わりおびただしい公害排水を垂れ流すんです。

これは環境を破壊することはもとより工場の従業員たちの健康が奪われていきます。(VICE NEWS参照)

タンニンの廃棄物は全て土壌に返します。

 

 

 

染色はもちろん天然の植物染料中心です。

 

若干の安全な化学染料を混ぜて製品の安定を保ちます。

 

色ブレとか色飛びなどの品質的なところです。

 

染めた後の染料残は、もちろん自然に返します。

 

 

このVICE NEWSを是非ご覧ください!

いくらファッションが好きでも、かたやこんなことが起こっているということを知ったらどう思いますか?

結局、ファッション性でも価格の安いものでも、欲しいものを追求した結果このような悲劇を呼んでいるわけですね。

バングラの人達は生きるために危険と分かっている仕事でも受けなければならないわけです。

そしてこのようなものはすぐに何か症状が出て死に至る、とかではなく、徐々に身体を蝕んでいき何年か先に突然死んでしまったりするわけで、何が原因だかはっきりしないのです。

 

ここまでの強烈な状況は私たちの周りではありませんが、気をつけないとこのようなことは身の回りにたくさん潜んでいるんです。

アトピーや喘息なんかは原因の一つですよね。

 

みなさん一人一人がこのことをどう考え、どう行動するか。

これだけで世の中はうんと変わると思いますよ。